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「すっと同じ姿勢でいると良くないですよ!」と誰しも一度は言われたことありますよね?コロナウィルスの影響により、外出自粛が続き、ご自宅でテレワークで、ずっと座りっぱなしという方も多いのではないでしょうか?
でも、なんでずっと同じ姿勢でいてはいけないのか実はボヤっとしていませんか?
身体が歪まないため、凝りを予防するため…はい、それも正解ですが、実はもっと深い理由があるんです。
ですので、今日はトレーナーの立場から「ずっと同じ姿勢でいるとなぜいけないのか?」を解説していきたいと思います。
その解説をする上で、重要なキーワードが二つあるので、そのキーワードと定義を先にご紹介します。それは、
【相反抑制】
主働筋を収縮させたとき、拮抗筋が弛緩する神経反射のこと
【協働筋支配】
主働筋の筋力低下により、協働筋に過負荷がかかることです。
うーん、定義を聞いても何のこっちゃ?って感じですよね。
ですので、例を出して、イメージしていただきながらこの2つのワードに対する理解も深めていただきたいと思います。では、イメージしていきましょう!
相反抑制とは
あなたは立っています。
これから腿上げの要領で、片方の脚の膝を高く上げます。
その時、上げた脚の股関節の筋肉(腸腰筋)が収縮し、反対にその脚のお尻の筋肉(大臀筋)は弛緩して伸びているはずです。
この時の腸腰筋を【主働筋】大臀筋を【拮抗筋】と言いますが、このように主働筋が縮む時は、反対側についている拮抗筋が伸びないと縮むことができないので、弛緩するように神経から指示されるのです。
これが【相反抑制】と呼ばれるものです。
では、またイメージしてください!ずーっと座ってデスクワークしていると、股関節ってずっと曲がっていますよね?
その時、お尻の筋肉は【相反抑制】でずーっと弛緩して伸びっぱなしです。
そうするとどうなるか?答えは簡単です。
お尻の筋肉(大臀筋)が筋力低下を起こします。
協同筋支配とは?
さて、ではここでさらにイメージしてください!
お尻の筋肉の機能は、股関節を伸ばすことです。
例えば、ジャンプする時にその筋肉を使います。
ずーっと座りっぱなしであなたのお尻の筋肉は筋力低下し、うまく使えません。そうすると、人間は無意識に代償動作といって、他の筋肉を働かせて、その動作を何とか実現させようとします。
この例で言うと、お尻の筋肉が使えない場合は、腰の筋肉(脊柱起立筋群)や腿裏の筋肉(ハムストリングス)を使って、何とか股関節を伸ばしたり、高く飛ぼうとしたりします。
ただ、残念ながら、これらの筋肉は、本来ジャンプする時、お尻の筋肉をサポートする筋肉(協働筋)です。
ここに過負荷がかかることを【協働筋支配】と言いますが、そうすると高く飛べないどころかケガのリスクがかなり高くなります。。この例では、腰痛やハムストリングスの肉離れにつながります。
まとめ
ザーックリ簡単にまとめると、
①ずーっと同じ姿勢でいると、 どこかの筋肉が硬くなり、 同時にその反対の筋肉は筋力低下を起こします。
②そうすると、動作をする時に、 本来かからないはずの負荷が 特定の筋肉や関節にかかります。
③ケガをします。
ずっと同じ姿勢でいることのデメリットに関して、わかっていただけたでしょうか?とは言え、忙しくてずっと座りっぱなしになってしまう方も多いと思います。
できるだけこまめに、ストレッチや軽い運動をして身体が固まらないように気を付けてこの期間をお過ごしください。
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