目次
こんにちは!
トレーナーの榎本です。
8月から毎週水曜日に平昌オリンピックにアルペンスキーの日本代表として出場していた石井智也さんと共にGoldwin/FISCHERというスキーメーカー主催のトレーニングをオンライン上で5回、そして10月8~9日かけて長野県菅平高原にてトレーニングキャンプを行ってきました。
全国の小学生〜大学生のアルペンスキー選手対象のトレーニングとなりましたが、その中でいくつかの気づきがありましたので、ブログにしたためてみました。
トレーニングの目的とそれに応じたトレーニング
アスリートのトレーニングには大きく3つの目的があります
①ケガのリスクの軽減:
人間が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態に身体を整えて、ケガのリスクを軽減させる
②フィジカルの向上:
フィジカル(筋力や持久力等)の各要素を鍛えて、身体を動かすベースとなるエンジンを大きくする
③スキル能力の向上:
鍛えたフィジカル要素をスポーツの実践で発揮できるように、瞬発力や敏捷性といった基礎スキルの能力を向上する
そして、下記の通りそれぞれの目的に合ったトレーニングを選択していくことが重要になります。
①=ファンクショナルトレーニング
②=ストレングストレーニング・心肺持久力系のトレーニング
③=SAQ・プライオメトリクス
トレーニングの期分け
トレーニングの順番やを考えた時に
①ケガをしない身体の使い方の習得=ファンクショナルトレーニング
↓
②身体を動かすエンジンを大きくする=ストレングストレーニング
↓
③大きくしたエンジンをチューンナップし、スポーツ仕様にする=SAQ・プライオメトリクス
といった順序で行うのが一番効率的であり、トレーニング自体でのケガのリスクも軽減できます。
さらには、トレーニングには
【ピリオダイゼーション】
(トレーニングプログラムを計画する際に、目標達成までの期間を細分化し、それぞれの期間 ごとにトレーニングの目的やトレーニング量・エクササイズ種目・休養などの要素を設定していく手法)
という概念があり、トレーニングプログラムを作成する際には、1年を4つのトレーニング期に区分して考えるのが一般的です。
スキーでは、12月~3月に行われる主要な大会にピークを持っていくとしたら下記のような感じの期分けとなります。
①一般準備期 6月~8月
機能的動作を習得し、基礎的な体力レベルを向上させることが主な目的となる期間
=人間が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態に身体を整えて、ケガのリスクを軽減させる、フィジカル(筋力や持久力等)の各要素を鍛えて、身体を動かすベースとなるエンジンを大きくする
②専門準備期 9月~11月
実戦で求められる専門的な能力をきちんと備えていくことが主な目的となる期間
=鍛えたフィジカル要素をスキーの実践で発揮できるように、瞬発力や敏捷性といった基礎スキルの能力を向上する
③競技期 12月~3月
目標とする試合や競技会にパフォーマンスのピークを合わせることが主な目的となる期間
=一般準備期や専門準備期で鍛えたフィジカルやスキルを落とさないように強度の高いトレーニングを量を絞って行いつつ、大会へのコンディショニングを優先に考える
④移行期 4月~5月
厳しいトレーニングや競技を耐え抜いた心身を回復させるための期間
=専門的なトレーニングは行わず、最低限の体力維持に必要なトレーニングや軽い有酸素運動等で心身を回復させることを優先する
まとめ
このようにアスリートのトレーニングでは、時期に合わせた目的を設定し、それに応じたトレーニングを行っていくことが重要です。
つまり、まずは短期的な目標を明確にすることが非常に大事です。
それによってトレーニングの目的が明確になり、選手の意識・モチベーションが向上します。
ただ何となくウェイトトレーニングをしているだけだと中々パフォーマンスは向上しませんし、競技動作に似たエクササイズをしているだけでもパフォーマンスは頭打ちになります。
これらのことをしっかり啓蒙し、選手が自立してトレーニングしていけるようにこれからもトレーナーとして頑張ります。
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