【キッズダンスクラス開講💃】トレーナー目線でダンスの運動効果について語ってみた。

こんにちは!奥村です。

5月から小学生向けのグループレッスンとして、「キッズダンスクラス」を開講することになりました。

開講に至った背景としては、大きく二つの理由からです。

一つはダンスが小学校だけではなく中学校でも体育の必修となったことや、TikTokを代表とするSNSで「踊ってみた動画」が流行するなど、若者世代にとって以前よりも身近なものになっていることからです。

そして二つ目は、トレーナー目線で見た時にダンスが運動能力の向上に役立つコンテンツだからです。

今回はこの二つ目の理由について、私が思うダンスを行うことで得られる運動効果について解説していきます。

リズム能力の向上

まず第一に思いつく効果として、ダンスはリズム能力の向上に繋がります。

リズム能力とは、目や耳などの五感で、相手の動きやなどの刺激を感知し、その刺激にタイミングよく自分の動きを合わせる能力です。まねっこ能力とも呼ばれ、 動きの真似をする際に必要となる能力です。 動きの真似をすることが上手い子は、すなわち相手の動きのリズムを自分に合わせるのが上手です。

ダンスをすることで、音楽のリズムやビートに合わせた動きを身につけることができます。また、ダンスには多彩なリズムやステップが存在するため、リズム感やタイミング感覚をより磨くことができます。リズム感やタイミング感覚が向上することで、他のスポーツの場面で優れたパフォーマンスを発揮することができると考えています。

固有需要覚の機能向上

ダンスは、固有需要覚(プロプリオセプション)の機能向上にもつながると考えられます。

固有需要覚とは、自分の身体各部の位置や動き、力の入れ具合などを感じる感覚で、主に以下6つのはたらきがあります。

① 力を加減する
② 運動をコントロールする
③ ボディイメージの発達
④ 重力に抗して姿勢を保つ(抗重力姿勢)
⑤ バランスをとる
⑥ 情緒を安定させる

固有受容覚にトラブルがあると、手足を動かしている感覚がわかりにくく、力加減や運動のコントロールが難しくなります。例えば、友達の肩を「ねえねえ」と触るとき、力加減がうまくいかず「バシバシ」と叩いてしまったりします。また、固有受容覚の情報が捉えにくいと、もっと感覚を得ようとして自分で感覚刺激を取り入れる行動(つねる、叩く、蹴る、噛むなど)を取ったりします。皆さんの周りでもこのような子を見たことがあると思います。

身体や手の使い方が不器用で、ダンスや体操のように複雑な運動や、スキップ・ケンケンパなど手足を協調的に使う活動が苦手だったり、箸をうまく操作できない、ボタンをうまくはめられないなどといった姿が見られた場合、この固有需要覚の働きに問題が起きていると考えられます。

ダンスでは、振り付けに合わせて身体を自由自在に動かさなければならないため、固有需要覚の機能が求められます。すなわちダンスをすることで固有需要覚の機能向上が見込めるのです。

しかも、ダンスの良い所は鏡を見ながら行うことで、自分の動きの結果が視覚からすぐにフィードバックされるため感覚統合の効率が非常に高いところです。

例えば、何かスポーツを教わる時に、お手本を真似してみても果たして正しく動けているのか、どこをどのように直すと同じ動きになるのか自分では理解することはできません。この点においてダンスはとても優れた運動学習コンテンツと感じます。

フィットネス効果

最後に、ダンスはシンプルに体力要素を向上させる運動としても見ることができます。

一つは有酸素運動としての効果があります。有酸素運動をすることで心肺持久力を向上させたり、脂肪燃焼の効果が期待できます。

またダンスには筋力トレーニングの効果があるとも言えるでしょう。ステップを踏んだり、アップダウンを含んだ振り付けでは下半身筋力の増強に繋がりますし、アイソレーションなど体幹部分を大きく動かす振り付けでは体幹のあらゆる筋群を鍛えることに繋がります。

普通のトレーニングとして行うと辛い運動でも、好きな音楽に合わせて行うことで楽しみながら出来るのもいい所と言えるでしょう。

まとめ

以上のように、ダンスは様々な観点から人間の体に良い影響を与えることがおわかりいただけたかと思います。

運動効果以外にも、ダンスを通して友達と動きを合わせたりすることでコミュニケーション能力を磨くことに繋がったり、自己表現力がつくことも期待できます。このように社会的・教育的側面から見ても、最近習い事として人気が出てきていることに納得が行きますよね。

健康的な運動としてだけでなく、お子様が楽しく表現力豊かな人生を送れるようにダンスを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?😊

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