動く前に“動ける”身体をつくるためにPart1 2025.11.13

こんにちは。
西麻布の Personal Training Studio BUDDY のトレーナー、齋藤くる美です。

今回は、トレーニング効果を最大化するために欠かせない「動作の土台」についてお話しします。

こんな人はいませんか?

週に数回ジムで筋トレ。
ランニングや競技練習も欠かさない。
それなのに、動きが重い。軸が安定しない。フォームが崩れる。腰や膝に違和感が出る。

こうしたケースは珍しくありません。

それは、
筋肉の強さと、体の使い方の良さは別物
だからです。

可動性が乏しく、連動が崩れたまま負荷を上げても、パフォーマンスは伸びず、ケガにつながりやすくなります。

大切なのは、

動く前に、“動ける”身体を整えること。

土台が整うと、技術や筋力がムダなく発揮されます。

パフォーマンスピラミッド

=結果が出る身体づくりの「順序」

スポーツの動きは、急加速・減速・方向転換・回旋など複雑です。

そこで重要になるのが、優先順位の明確化です。

力や技術は、「動ける身体」の上に積み上がるもの。
しかし、その土台となる “身体の使い方の質” が整っていなければ、
どれだけ練習量を増やしても成果は安定しません。

この関係性を示したのが「パフォーマンスピラミッド」です。

階層内容具体的な“できる/できない”の差
①機能的動作(身体操作の土台)関節可動性+安定性+姿勢+連動・重心が安定する
・スムーズにしゃがむ/切り替える
・疲れてもフォームが崩れにくい
②パフォーマンス(出力)筋力・パワー・スピード・敏捷性・加速/減速が速い
・踏み切りで力が逃げない
③スキル(技術)各競技特有の技術・ターン精度が上がる(スキーなど)
・精度が安定し再現性が高い

多くのアスリートに起きる「順序ミス」

  • 出力(筋力)を先に上げる
    力はあるのに動きが遅い/怪我が増える
  • 技術練習ばかりする
    癖が固定され、伸びしろが頭打ち
  • オフでやったことがオンで出ない
    土台不足で成果が漏れる

こうなる原因は

最下層 =「機能的動作」を整えていないことにあります。

モビリティファースト

= 機能的動作をつくる鍵

機能的動作にはモビリティ(可動性)、スタビリティ(安定性)、プロプリオセプションなどがあります。

このうち、最初に整えるべき要素モビリティ(可動性)です。

なぜ最初にモビリティなのか?

動くべき関節が十分に動かない状態を放置すると、代償動作という身体は別の関節で動きを補います。

  • 力が伝わらない
  • 技術が安定しない
  • 疲れると崩れる
  • 怪我が起きる

見た目は動けていても、本来使うべき場所が全く働いていないことも少なくありません。

そのまま筋トレを行うと、誤った動作だけが強化される結果になります。

モビリティファーストとは?

動くべき関節を動かし、代償のブレーキを外した状態でトレーニングを始めること

そうすることで、

  • 力がまっすぐ伝わる
  • 連動がスムーズ
  • 技術の再現性が高い
  • パフォーマンスが伸び続ける

“動ける”身体となり、トレーニング効果が最大化します。

次回の内容(後編の予告)

ここまでが前編です。
次回はさらに深掘り👇

  • 関節ごとの役割(ジョイントバイジョイント)
  • 分離と協調(動作の統合)
  • なぜ怪我を防ぎながら強くなれるのか

後編もぜひご覧ください。

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