目標を立てる有用性

こんにちは!ストレッチトレーナーの津田です。

あなたは「目標」を立てていますか?
仕事、プライベート、そして内容の大小問わず何に対しての目標でも結構です。

私はトレーナーとして「目標を立てること」は、日々の生活、もっと言うと人生そのものを充実させるために有用であると考えています。

今年中に5kgダイエットする!
3ヶ月後、前屈で地面に指をつける!
今年中に本を100冊読む!
一日一回、他人に対し最近得た知見を伝える!
週に二回、SNSやブログで知識をアウトプットする!
毎日15分、筋トレをする!
マラソン大会に向け、10kmランのタイム●分を切る!
(何らかの競技の)試合に向け、素振りを毎日100回行う!

など、人によって目標の内容は様々だと思います。
しかし熱量の差はあれど、その「目標を達成したい」と言う気持ちは共通しているはずです。

今回はその「目標を立てる有用性(意義)」について、私なりの考えを書きたいと思います。

最初にことわらせていただくと、今回はとても抽象的な内容です。(私の頭の中にある価値観を、文章として書くことで整理したいという裏目標もあります)
ただ、この価値観はいちトレーナーとしてはもちろん、これまでの私の経験からも「日々を充実させる」ために確実に役立ってきた自負があります。

まだまだ未熟ではありますが、そんな私なりのトレーナー視点での知見と価値観をあなたと共有し、より充実した日々の過ごし方、そして大袈裟に言えば充実した人生の一助になれば幸いです。

目標の正体とは?

目標の前に、まず「目的」について。
目標と目的。一見同じように感じますが、違います。

「目的」は辞書ではこう書いてあります。
目的 : 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。

一方、「目標」は辞書ではこう書いてあります。
目標 : そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。

簡単に言い換えると、
「目的」=ゴール
「目標」=ゴールまでの中間指標
と言えます。

つまり、「目的」は「目標」の上位概念として位置し、「目的」が明確だと「目標」もより精緻化されるということです。
更に、「目標」が精緻化されると、その達成に向けた日々の「行動」の質も高まります。

↓イメージとしてはこんな感じです。↓

—–【日々(人生)の充実に向けた階層構造】—–

「目的」の実現
     ↑
「目標」の達成  ←ココが一番重要。
     ↑
「行動」の選択
—————————————————————

一見すると、最上段にある「目的」が最も重要と思われがちですが、私の考えは違います。
私は、中段の「目標」がもっとも重要と考えます。

理由は、あまりにも「目的」意識が強過ぎると頭でっかちになってしまい、何も「行動」できなくなる。臆病になる、とも言えるかもしれません。
逆に、「目標」なしに「行動」をしても続かない(飽きる)可能性が高くなる。

何が言いたいかというと、上記の階層構造で中段にあたる「目標」さえ明確に設定できていれば、下段の「行動」の継続率が上がり、自ずと上段の「目的」の具体性も高まる。
つまり、『「目標」の設定により「目的」と「行動」の質が向上する』ということです。

(※ここでは、あくまで「人生の充実」を目指すための階層構造に対する私の一個人としての考え方を述べています。ビジネスなどにおいては、最上段に位置する「目的」が最重要となるケースも往々にしてあることは理解しています。)

目標を立てるとなぜ日々が充実するのか?

目標を立てることで、日々の行動が変わります。

例えば、「3ヶ月後、前屈で地面に指をつける!」という目標を立てたとします。
当たり前ですが、一日で筋肉の柔軟性が向上することはありません。(少なくとも、筋細胞の新陳代謝サイクルを考慮し、前屈で地面に指がつかない体が硬いお客様には、通常少なくとも3ヶ月はかかる前提でプランニングします)

ということは、3ヶ月後に前屈で地面に指がついている状態から逆算することが必要です。

もし現状、前屈での地面と指の距離が18cmあったとします。
単純計算で、ひと月に6cmずつ地面との距離を縮めることができれば、3ヶ月後には地面に指がつくはずです。
ということは、ひと月=4週間と考えると、「1週間に1.5cmずつ前屈の距離を縮める」ことが必要となります。
↑これが「短期目標」となります。

そして、その短期目標を達成するためには、
・毎日5分セルフストレッチをする
・週に一回はパートナーストレッチを受ける
・筋収縮を促進してしまう悪い姿勢を改善する
・そもそも運動不足で筋肉が硬いので運動機会を増やす

などが挙げられます。

特に一番に挙げた「一日5分セルフストレッチをする」、これは必須となります。
また、セルフストレッチとは比べ物にならないほどの効果を得られるパートナーストレッチ(パーソナルトレーニング)、これも週に一回必ず受けてもらう。
これらに付随し、姿勢改善と生活動作での運動機会も増やす。

まさにこれが前述した階層構造における下段の「行動」にあたるのです。

更に、「前屈で地面に指をつける」という目標に向かって行動する中で、健康を向上したい、もっと身体を引き締めたい、などの階層構造の上段にある「目的」も醸成されていきます。

目標達成の実例

まさに今年あったお客様の目標達成の例を一つ紹介します。

今年3月の話です。そのお客様(女性:Hさん)は、3ヶ月後の6月に沖縄の西表島にある”マヤグスクの滝”に向けたツアーを予定していました。

私は行ったことがないのですが、そのツアーは足場の悪い山道を3時間往復トレッキングと1時間半の往復カヤックというなかなか過酷なもので、体力のない人は安全を考慮しツアー会社からお断りされることもあるほどとのこと。

Hさんは、普段Buddyスタジオには私のパートナーストレッチでお身体のメンテナンスにお越しいただいているお客様です。なので、普段本格的にトレーニングをしている方ではありません。
ある程度トレーニングをしていないと、マヤグスクの滝への道中はかなり厳しいものになることが想像できます。

そこで、Hさんはマヤグスクの滝に向け、運動を始めることを決意しました。

私とのセッションではこれまで通りパートナーストレッチを中心に行う中で、身体の使い方の鍛錬や運動要素を取り入れたメニューも取り組み始めました。
そして、Hさんの勤務先やご自宅のマンションは30階以上の建物です。建物で上の階に行く際はエレベーターを使わず、「この3ヶ月間で、階段で30階まで上ることを30回行う」という目標を掲げたのです。

普段からハードにトレーニングをしている方からすると大したことがないように聞こえるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
30階を上るのはとても大変なことですし、何より普段そこまでハードに運動をしていない人という前提にたつと、素晴らしく立派な目標です。

例えば、普段ほとんど読書をしない人が「3ヶ月間で本を30冊読んで、それぞれの要約をしてください」と言われたらどうでしょう?
まぁまぁ大変だと思います。(ちなみに読書が唯一の趣味である私は、30冊なら2週間もあれば読破も要約も余裕でいけます)

Hさんは、この目標を見事達成しました。
しかも、予定よりも1週間早く、かつ目標の設定値よりも多く階段を上りました。超過達成です。
脚部の筋肉の発達は目を見張るものがあり、心身共に仕上がりました。

そして、無事にマヤグスクの滝に行って来られました。怪我もなく、非常に充実した時間だったと素敵な表情で語られていました。

まさに、”階段を上る”という「目標」を設定することで、”マヤグスクの滝へ行く”という「目的」と、”日々の運動”という「行動」の質が上がった素晴らしい例です。

ここで勘違いしがちなのは、
「マヤグスクの滝へ行くという目的ありきではないか?」
「つまり、やはり目的あってこその階段を上るという目標なのではないか?」
という意見です。

これは違います。理由を説明します。

一見すると、確かに”マヤグスクの滝へ行く”という目的達成のために”階段を上る”という目標が作られているように思えます。
ただ、”マヤグスクの滝へ行く”という目的を達成するためだけであれば、(物理的な可否は置いておいて)例えばヘリコプターで上空から行ったり、カヤックではなく小型船などで行ったり、楽に到着する手段は考えられます。

しかし、Hさんは自分の足で行くことを決めました。そこで、階層構造の中段にあたる「目標」=30階の階段を30回上る、が生まれたのです。

そして、その「目標」を達成したことで、上段に位置する「目的」の意義が高まり、下段に位置する「行動」が変わったのです。(更に、引き締まった脚と心身の健康、という副産物も得られました)

まとめ

よく見受けられるケースとして、トレーニングに一生懸命取り組まれているお客様(アスリートなどではなく「一般の方」)に対し、

「●さんはどこを目指しているの?」
「なぜ、そこまでトレーニングを頑張るの?」
「何の意味があるの?」

ということを言う人をたまに見かけます。
申し訳ないですが、私はこのようなことを言う人に対し、浅はかな思考だなぁ、と思ってしまいます。

このケースはまさに「目的」は特にないけど「目標」(ベンチプレス100kg上げるなど)が先行している例ですね。
この場合、私は目的なんてどうでも良いと思っています。別の言い方をすれば、目的は後からついてくるのです。
大切なのは、目的どうこうを考えるよりも、目標に向けた行動に集中すること。そして、その目標達成に向け努力をしている時間は何ものにも変え難く、その一瞬一瞬はその方の人生の宝になると信じています。

実際、私がそうでした。

私は大学卒業後は普通のサラリーマンをしていて、運動がてら始めたキックボクシングが楽しくなりました。キックボクシングが上手くなりたい、という目標のために毎日ジムに通いました。目的はありませんでした。
しかし、気付けば脱サラしてプロキックボクサーになり、それが仕事になりました。
今は選手を引退し、パーソナルトレーナーとして活動していますが、毎日好きなことに取り組めており幸せです。
目標を持って取り組んだことで、人生がより好転しました。まさに、私の場合も目的は後からついてきたといえます。

新しいことを始めるのに、「目的は特にないしなぁ..」という理由で二の足を踏んでいる方。
目的なんてどうでも良い(後からついてくる)ので、やりたいと思うこと、ワクワクすることに思い切って飛び込んでみましょう。
きっと、今の人生が更に充実すると思います。

もちろん失敗するかもしれません。
しかし、やらなかった後悔より、やって失敗する方がよっぽど清々しいと思います。

そして、もしそのやりたいこと、ワクワクすることが、トレーニングや身体作りであれば、是非ともPersonal training studio Buddyにお越しください。

あなたが充実した瞬間をお過ごしいただくため、最大限に努力いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ストレッチトレーナー・津田鉄平

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