目次
前回の記事はこちら
https://training-studio-buddy.com/blog/202010068489/
前回は動作習得のメカニズムについて解説していきました。
それを踏まえて、もしこの段階で間違った動作を習得してしまったらどうなるのか?と、正しい動作を習得するために何が必要か解説していきます。
不良動作を覚えるリスク
まず、単純に不良動作を覚えることで、傷害のリスクが高まります。
どのスポーツでも競技問わず、洗練された美しい動作ってありますよね?
それは、人間の関節や筋肉に無理のない効率的な動作だから、我々はそのように感じると言われています。
その意味で不良動作とは、非効率な動きになりますが、残念ながら、非効率な動きも人間は、運動制御→運動学習の段階で覚えてしまうことが可能です。
非効率=人間の機能や関節に無理を強いるような動作の習得は当然ケガにつながるというわけです。
次に、不良動作を一度覚えると、修正が大変です。
だいたい、人間は300回~500回動作を反復すると、運動学習の段階にまで進めると言いますが、間違った動作を修正する場合、その10倍反復が必要と言われています。
まっさらなコンピューターに新しいプログラムを入れるのと、既存のプログラムをリセットして、新しいプログラムを入れるのとの労力の差みたいなものですね。
つまり、新しい動作を覚えていくには「最初が肝心!!そして正しく習得することが大事。」というわけです。
そして、正しく動作を習得するのに欠かせないのが「フィードバック」です。
このフィードバックに関しても、今回は種類と使い分け等に関して、さらっとお話します。
一人で運動する場合
お一人で運動する時は、「内的フィードバック」といって、ご自身の中で今のは良かったな、だめだったな。とフィードバックしていくと思います。
まず、そこで意識していただきたいのは、身体の内部の感覚をとにかく敏感に感じることです!!
上記しましたが、脳は【固有受容感覚】という身体のセンサーから送られてきた情報をもとに様々な処理を行います。
その時に自分自身も身体の感覚に耳を傾け、良かった時と悪かった時を比べながら、どこに力が入っていたか、どこの力が抜けていたのか、と行っていただくと、動作習得の速度も上がるはずです。
他人からフィードバックをもらう場合
次に、コーチやトレーナーに動作を見てもらう時ですが、この時のフィードバックは
①結果の知識(Knowledge of results)
②パフォーマンスの知識(Knowledge of performance)
と二つに分類され、この使い分けが実は重要です。
また、素振りを例に解説すると、
①は素振りを行った後に「次は肩の力をもっと抜いて」等、フィードバックを行い、より意識を向けさせること、
②は素振り中に「そこでもっと脇をしめて」等、動作中にフィードバックを行い、修正を促すことを指します。これは想像してもらうとわかると思いますが、②は動作中に修正を求められるので、非常に難易度が高くなります。
ですので、最初のうちは、①を選択し、動作後にフィードバックをもらい、次の時に意識をしていく、ということをした方が、より効率的に運動を習得できます。
ある程度、運動を習得できそうな手前の所で、「ここでこうした方が良い!」という最後の仕上げやワンポイントの修正時に②は非常に有効だと思いますので、しっかりフィードバックのタイミングも意識して使い分けていく必要があると思います。
これは我々指導者はもちろんですが、指導を受ける側もどのタイミングでフィードバックを受けた方が良いのか意識しておくと良いかもしれませんね。
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